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マッシュルームは、日本で「ツクリタケ」、フランスで「シャンピニオン」と呼ばれています。
大きく分けると下記の2種類となります。
<ホワイト種> <ブラウン種>
今や世界でも日本でもマッシュルームと言えばホワイト種を思い浮かべる人の方が圧倒的に多いのですが、実はマッシュルームの原種はブラウン種。
ホワイト種のまろやかな味わいとはまた異なる濃厚な風味を楽しむことができます。
同じマッシュルームと言えど、それぞれに違った特徴や魅力がつまった食材です。
特徴
まろやかで上品な味わいのため、あっさりした料理に向いています。鮮度が高いものは生で食べることも可能。
お味噌汁、ホワイトシチュー、八宝菜など
特徴
味や香りが濃厚で、風味豊かなため煮物やスープに向いています。ホワイト種に比べ日持ちがよいのも特徴です。
煮物、ビーフシチュー、ピザなど
またマッシュルームの大きさによって、下記の名称で呼ばれています。
<ギガマッシュルーム> <ジャンボマッシュルーム>
特徴
ジャンボマッシュルームと同様に、熟練の社員によって選ばれたマッシュルームを残して栽培します。ギガ(13cm以上)になるものはジャンボマッシュルーム100個のうちの1個(普通サイズのマッシュルーム10,000個に1個)という非常に希少価値の高い商品。陰に隠れて取り忘れたマッシュルームが大きく育ったのがきっかけで栽培を始めました。
まるごとステーキ、バターソテーなど
特徴
熟練の社員によって、大きく育ちそうなマッシュルームを選別して成長させます。ジャンボマッシュルームになるものは、普通サイズマッシュルーム100個のうち1個程度しかありません。
通常サイズのマッシュルームでは味わえない歯応えと濃厚な味を楽しむことができます。
ツナマヨチーズのせ、グラタンなど
栽培室の専用棚に、機械で均等に充填し、培地の表面にピートモス(用土)を約5cm程の厚さになるよう覆土します。
この覆土の乾燥や菌の上がりすぎを防ぐために、適宜散水が欠かせません。
覆土層の半分程度に菌糸が生長してきたら、機械で覆土層全体をかくはんします。
菌掻きから1~2日後、覆土表面が真っ白い菌糸で覆われたら、室内に外気を大量に吹き込み、温度・湿度・CO2を調整。この処置により菌糸から「きのこ」へと変換していきます。
菌舎内は温度17~18℃で、湿度90%前後、CO2が1,500~2,000PPMに保たれるよう管理されています。一つひとつ手でパックやカゴに収穫します。
第1週発生。
ホワイト35~45kg/坪・ブラウン30~35kg/坪
第2週発生。
ホワイト20~25kg/坪・ブラウン15~25kg/坪
第3週発生。
ホワイト10~15kg/坪・ブラウン10~15kg/坪
マッシュルームは何よりも鮮度が大切なので、収穫したマッシュルームは、一晩冷蔵庫で冷やしてから、朝専用の機械でラップをし、箱詰めをしていきます。
行き先ごとに梱包されたマッシュルームは、ドックに横付けさせた保冷車に冷蔵庫から直接積み込みます。
そうすることで、鮮度を損なうことなく、スーパーやレストラン、各市場や加工会社へ出荷することができます。
収穫が全て終わったら、菌舎内を70℃の蒸気で10時間高温殺菌。
菌床を排出した上で近隣の野菜農家に培地を有機肥料として販売。
環境にやさしく栄養素たっぷりのため、マッシュルームを育て終わった後も、美味しい野菜を作る糧として活躍しています。
美味しいマッシュルームを作るのに必要不可欠な培地。
化学肥料を使わない安全・安心の培地は、芳源マッシュルームの培地製造会社である(株)香取マッシュルームで行われています。
2010年11月より日本で初となるオランダ式のマッシュルーム用培地製造システムを導入。
従来の生産方法と比べ、新システムは発酵ムラを少なくし、生産期間を短縮。
マッシュルームの収量増加および品質向上が実現しました!
▲原料は馬厩肥(馬の敷きわら)や麦わらを使用し、水分を調整しながら発酵させます。
▲(1)の培地作り風景。ショベルカーを用いて、石膏など混ぜていきます。
▲培地をトンネルに充填。コンベアを使用してスムーズに充填作業を行います。
まずはマッシュルームを栽培するために必要な培地を作成。馬厩肥に水分を含ませ、十分湿ってきたらそこに鶏糞と石膏を混ぜていきます。
(1)に水分を加えながら、発酵を実施する容器となるバンカーの中へ投入。培地の温度が徐々に80℃程度まで上昇。
2、3日すると微生物の動きがゆるやかになり培地の温度が下降し始めます。微生物の動きを活発にし、培地の品質を均一にする為、培地をバンカーから出し隣りのバンカーへ移します。
この作業を「切り返し」といい培地の温度は再度80℃程度まで上昇。(第1回切り返し)
(3)をバンカーから出し隣のバンカーへ投入。
(第2回切り返し)
(4)をバンカーから出し隣のバンカーへ投入。
(第3回切り返し)
培地をトンネルに充填します。
トンネル内で温度・空調管理を行い、培地の低温殺菌およびアンモニアの除去を行うことでマッシュルームの種菌が生長しやすくなります。
トンネルから培地を取り出し、種菌と混ぜながら再びトンネルへ投入。
細かく温度調整を行いながら、種菌の培養を進めていきます。
十分に種菌が生長したらトンネルから取り出し、各栽培室へ出荷。